どうも、つみき(@321tsumiki)です。
前回、資産形成には投資が必要不可欠であるとお話しさせていただきました。
「ネット証券口座を開設したけど、何に投資したらいいか分からない」
という投資初心者におすすめしたいのが株式投資です。株式投資の中にも数多くの投資商品や手法がありますが、その中でも特におすすめなのがインデックス投資です。
インデックス投資とは、ある指数(インデックス)と同じ値動きを目指しながら、10年以上の長期投資を行う投資手法です。
下のグラフはS&P500の1950年からの長期チャートです。短期では停滞した時期もあったものの長期では右肩上がりに伸び続けています。(対数グラフで直線的に!)
今回は、株式投資の可能性、特にインデックス投資について理解していただくとともに、おすすめの投資信託や買い方についてもまとめていきたいと思っています。
これから投資を利用して資産形成をしてみようと考える投資初心者の方でも、インデックス投資についてしっかり理解できるような内容になっていますので、ぜひ投資の参考になさってください。
そもそもインデックス投資とは?
インデックス投資とは、ある市場の動きを示す指数(インデックス)と同じ値動きをすることを目指しながら運用する投資手法のことです。
【インデックスの代表例】
・S&P500
アメリカの代表的な500銘柄の時価総額をもとに算出
・NYダウ(ダウ工業株30種平均)
ニューヨーク証券取引所やナスダック市場に上場している米国の代表的な30銘柄をもとに算出
・日経平均株価(日経225)
日本の代表的な225社の平均株価
・TOPIX
東証一部上場全銘柄の時価総額をもとに算出
では、なぜインデックスと同じ値動きを目指すのでしょう。それは、「多くのインデックスが長期目線で見ると右肩上がりに上昇を続けているため」です。
米国の代表的な株価指数については、短期的に見ると下落する部分はあるものの、長期的に見ると右肩上がりとなるようなものが多いです。
それに比べて、例えば日経平均株価はバブル期の史上最高価格を30年が経過した今でも未だに超えられていません。日本だけでいうとインデックスに投資するのは不安定要素が大きいかもしれません。
ちなみに、これらはあくまで過去のチャートから言える話なので今後は右肩上がりが続くとは限らないのではないか、と考える人もいらっしゃるでしょう。
これまで、資本主義経済において世界経済は継続的に成長し続けてきました。個別銘柄には成長するもの衰退するものがありますが、資本主義が続く限り世界経済全体は今後もさらに発展、成長し続けると思います。
このように、インデックス投資は個別株のように成長性や業績の伸びなど必死に分析をしなくても、どのインデックスに連動させるかを考えるだけで長期的には利益が上がる可能性が高い、実にシンプルで投資初心者にも取り組みやすい投資方法であると言えます。
インデックスファンドには投資信託とETFがあります。私は投資信託を選択していますがその理由を以下の記事で解説しています。
誰にでもおすすめできるつみたてNISAの活用方法
① つみたてNISAとは
つみたてNISAは、2018年1月から始まった特に少額からの
購入でき
② つみたてNISAの特徴
・日本に住む20歳以上の方が使える制度です。
・国が定めた基準を満たした投資信託の利益にかかる税金が非課税になります。(つみたてNISAでは株式投資をすることができません)
・年間40万円までが非課税になる投資枠です。
・口座開設できる期間は、2018年から2037年までです。
・つみたてNISA口座の非課税期間は投資した年から最長20年間です。
・長期的にコツコツと投資したい、毎月少しずつ投資したい人におすすめです。投資初心者の方でも投資を始めやすいように長期・積立・分散投資に適した投資信託に限定されています。
・20年間の非課税期間を終了した後は、NISA口座以外の課税口座(一般口座や特定口座)に払い出されます。翌年の非課税投資枠に移管すること(ロールオーバー)はできません。
※ 国が定めた基準を満たした投資信託は、具体的には低コストで長期安定運用等の基準をすべて満たした商品のみが対象になっています。
③ どんな人につみたてNISAがおすすめなのか?
私がつみたてNISAをおすすめするのは、年間の非課税枠は一般NISAに比べて少ないですが、その分非課税期間が長く、長期・積立・分散に適しているからです。
【初めて投資をする人、まとまった資金がない人におすすめ】
これまでに投資をしたことがない人や投資経験が少ない人が、まず最初に非課税枠を使って投資をするのに向いている制度となります。
つみたてNISAで選ぶことができる投資信託は、金融庁が選定した投資信託になっています。手数料が低く低コストで長期運用するのに適しています。
また、投資をしてみたいけどまとまったお金がないという人も、つみたてNISAから投資を始めるのがおすすめです。つみたてNISAは100円からの積立で投資を始めることができます。
最初は少額からスタートして慣れてきたら少しずつ金額を増やすことにより、相場の値動きに慣れながら投資を続けていくことができます。
私がつみたてNISAを選択している理由については以下の記事をご覧ください。
④ インデックス投資のおすすめの買い方
つみたてNISAを活用したインデックス投資のおすすめの買い方は、毎月一定額で積み立てていく方法です。
つみたてNISAは毎年40万円の上限がありますので、毎月33,333円を投資信託の購入に使用することができます。
私は基本的に、余剰資金(投資に回せるお金)があればリスク割合(資産の何割を投資に回すか)に合わせて一括で投資する方法を選択するのですが、このつみたてNISAに関しては、毎月33,333円のまま毎月積み立てています。
さらに特定口座と組み合わせて、楽天証券において楽天カード決済を使用することで、毎月5万円まで1%分の楽天ポイント還元があります。投資の利益で1%というとかなりのインパクトになります。投資するだけで1%分利益が上乗せされるのは非常に有利だと思います。
ちなみに、余剰資金が潤沢にありながら、一度にまとめてではなく、何回かに分けて投資する方法をドルコスト平均法と言います。
一括投資とドルコスト平均法については以下の記事を参考に。
おすすめの投資信託(インデックスファンド)
① 全世界株式クラスのおすすめの投資信託(インデックスファンド)
「FTSE グローバル・オールキャップ・インデックス」
(大型株から小型株までできるだけ幅広く投資)
「MSCI オール・カントリー・ワールド・インデックス」
(大型株中心に投資)
「FTSE グローバル・オールキャップ・インデックス」
(大型株から小型株までできるだけ幅広く投資)
② 米国株式クラスのおすすめの投資信託(インデックスファンド)
「S&P500指数」に連動
(米国の代表的な500銘柄に投資)
「CRSP USトータル・マーケット・インデックス」
(大型株から小型株まで米国のほぼ全ての銘柄に投資)
「S&P500指数」に連動
(米国の代表的な500銘柄に投資)
どのインデックスファンドをおすすめしているかは以下の記事にまとめています。私の考えも含めて記事にしています。
もし投資している間に暴落が起きたらどうするか
もし投資している間に暴落が起きたらどうすればいいのでしょう。
暴落が起きた場合の考え方や対処方法を以下にまとめます。
【暴落が起きた場合の考え方や対処方法】
・短期的な資産額の変化は気にしない。インデックス投資では長期目線で資産形成を行います。短期的な資産の減少はノイズです。長期的には右肩上がりになる公算が高いです。
・年利平均が5%(税引後4%)程度です。毎年5%の利益が出るわけではありません。年単位では大きくプラスになる年と大きくマイナスになる年も存在しますが、長期で均すとその程度に収まるということです。
・どんな時も相場に居続けること。「Buy & Hold」で購入した投資信託は保有を続けます。相場に居続けないと複利効果が得られません。よく分散された投資信託であれば個別株よりも相場の波は緩やかなはずです。自ら相場を退場しないようにしましょう。
・全世界株式に連動したインデックスファンドは資本主義が続く限り「長期ではずっと右肩上がり」になっています。短期の相場の上げ下げで一喜一憂することなく、長い目で見ていきましょう。耐えられないなら相場情報を全く見ないことです。
相場が大きく下落した場合の対処の方法は以下の記事に。
資産形成後の資産の取り崩しはどうする?
インデックス投資で資産形成ができた後、実際に資産を取り崩して生活費にする場合の出口戦略についてまとめます。
私の考え方はこの一点のみです。
【出口戦略(資産の取り崩し)】
インデックス投資はタイミングを計らない投資方法です。余剰資金が発生した都度、余剰資金のうちリスク資産の割合に合うように一括で投資を行って資産を積み立てていきます。
投資信託の購入に採用している方法をそのまま投資信託の売却にも採用すればよいのです。具体的には、その年の資産の4%(*)にあたる金額を12で除した金額を”相場にかかわらず”毎月取り崩せばよい、ということです。
(*)インデックスファンドの平均利回りの税引き後4%から
暴落局面ではどうするのかというご意見もよく聞かれますが、暴落が起きても淡々と積み立てを行うことで相場回復時に大きな利益を得ることができるのですから、暴落が起きても淡々と取り崩すことです。取り崩しの期間が長くなれば相場の価格も均されます。
失敗しないために最も大切なこと
インデックス投資は、投資初心者の方にとって相場の平均を取ることができる大変シンプルな投資方法になっています。
しかしながら、インデックス投資に失敗する方がいらっしゃることも事実です。失敗しないためにどのようなことが大切かをまとめます。
① 継続力
まずは継続力です。相場の状況がどのように変化しようとも定期的に投資をし続けなくてはなりません。それには、
が、同じことを長期間行う上での大切なことです。
② リバランス
リバランスとは資産配分を整えることです。
インデックス投資は、毎月決まった金額でインデックスファンドを買うだけででき、手間をかけずにほったらかしでできます。しかしあまりにほったらかしにしすぎていると、投資の最初に自分で決めたバランスが崩れ、気づかないうちにリスクの高い配分になってしまっていることも。
私は、「全世界株式クラス」と「現金」の比率をほぼ9:1になるように積み立てています。
仮に、私と同じ比率で全体の資産が100万円で「全世界株式クラス」を90万円、「現金」を10万円保有しているとしたとき、相場の変動で比率はどのように変化するか見てみましょう。
相場が好調で株価指数が上昇し、「全世界株式クラス」の評価額が100万円になったとしたら比率はどう変化するでしょうか。
全体の資産は110万円になり、そのうち
「全世界株式クラス」を100万円
「現金」を10万円
保有することになります。
そうすると、比率は100:10=10:1となって、もともとの比率9:1よりもリスクが高い状態になってしまいます。
これを9:1の比率に戻すことをリバランスと言い、具体的なリバランスの方法は、「全世界株式クラス」100万円のうち1万円を売却するのです。
そうすると、全体の資産は110万円で変わりませんが、
「全世界株式クラス」を99万円
「現金」を11万円
保有することになるので、比率は9:1に戻ります。
*今回の例では売却益にかかる税金は考慮していません。
リバランスをしないと、気づかないうちにリスクが自分の想定したものより高くなっていて、相場の急落などに耐えられず大きく下がったところで売却してしまうことにつながります。
頻繁にリバランスをする必要はないですが、半年や1年に一度は自分の資産配分に合ったリスクになっているか確認することが大切です。
まとめ
投資初心者におすすめのインデックス投資について、どういうものか理解できるようにまとめてみました。
インデックス投資はほったらかしでよい反面、暇でやることがあまりなく平均的な利回りを狙う投資方法のため、派手さは全くありません。
SNSやブログなどでトレンドで話題となる「個別株」「暗号資産」「レバレッジETF」などの一時的に大きな利益が出る金融商品に魅力を感じることもあるかもしれません。
しかし、インデックス投資は短期で何倍にもなる投資方法ではありませんし、短期で何倍になるということは何分の一になる可能性も同じようにあるのです。
この記事が皆さんがインデックス投資を始められる参考になれば幸いです。
私は、全世界株式の時価総額加重平均を採用したインデックスファンドであるeMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)での積立投資が投資の最適解の一つだと思っています。
私がインデックス投資を始めたきっかけ3部作は以下の記事を参考に。実体験なので少しは参考になるかと思います。
楽天証券少しずつ積み上げていきましょう。
つみき(@321tsumiki)でした。
お金の勉強におすすめの書籍(抜粋)
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